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バレンティンのホームラン数と飛ぶボール?と神宮球場について考えてみる。(バレンティンの55本達成の分析 その2)  [NPBタイトル2013]

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今期のバレンティンのホームラン数の増加は、ボールによる変化であると言う人がいる。
barenntein.jpg
ただここで間違って欲しくないのが今期のボールは果たして本当に飛ぶボールなのかということである。NPBが統一球と称しボールを飛ばなくした経緯については本記事では割愛させていただくが、今季のボールは以前(統一球導入以前)に比べ飛ぶボールではないのだ。
つまり、以下の様な事になる。

2010年度以前<今年度<2011,2012年度
とぶボール.jpg
つまり今期のバレンティンのホームラン数は以前55本を到達した選手の時代に比べたら、明らかにボールの面のみを考えたときにはホームランが打ちづらい環境になっているのだ。

しばしば飛ぶボールという表現が使われているが、この表現はある意味では正しいが、本当に飛ぶボールではない。すなわち、去年度と比べ相対的にみて、飛ぶボールである。記録ということを考えるときには理解しておく必要がある。端的にバレンティンの記録は、飛ぶボールに変化したことによるものと位置づけることはおかしい。

加藤コミッショナーも「ボールはあまり関係ないのではないか」「慣れもあるだろうし、バレンティンが凄いということだ」(毎日新聞より)
と述べている。加藤コミッショナーとしては、ボールを従来の飛ばないボールより、規格を変えていたという事を隠ぺい?知らなかった?という責任があるので、本年度のバレンティンの記録達成は少しタイミングが悪すぎました。


ボールのことを考えたとき、次に浮かんでくるのが神宮球場と言う球場の特性だ。神宮球場は狭い、それ故ホームランが打ちやすいと考える人が多いのではないだろうか。この真偽について検証していきたい。

まず、それぞれの球場の広さについて(ネーミングライツは割愛)
神宮球場 両翼101 中堅120フェンス3.5
甲子園 両翼95 中堅118 フェンス2.6
ナゴヤドーム 両翼100 中堅122 フェンス4.8
広島球場 右翼100 左翼101中堅122 フェンス2.5~3.6
横浜スタジアム 両翼94 中堅118 フェンス5~5.3
東京ドーム 両翼100 中堅122 フェンス4.24

福岡ドーム 両翼100 中堅122 フェンス5.84
札幌ドーム 両翼100 中堅122 フェンス5.75
西武ドーム 両翼100 中堅122 フェンス3.2~4.37
大阪ドーム 両翼100 中堅122 フェンス4.2
千葉マリン 両翼99.5 中堅122 フェンス4.4
宮城球場 両翼101.5 中堅122 フェンス2.8~4.1


こうみると確かにホームランを打ちやすい球場打ちづらい球場というものがありそうですね。ただそこまで神宮球場が小さ過ぎるという風には感じません。以前改修をし、両翼を10メートル程度のばしたと言うこともあり球場が大きなアドバンテージになっているとは言いづらいのかもしれません。
また間違えて欲しくないことは試合の半数をアゥエイで行います。また日本のプロ野球はメジャーリーグと違いヤクルトのホームゲームもすべて神宮球場で行われるわけではありません。神宮球場以外の球場でヤクルトのホームゲームとして試合が開催することがあるのです。
 上記のことを上するとバレンティンがホームランを量産しているのは球場城によるものであるとは結論しがたいですね。もちろん神宮球場ゆえのホームランということが一本やりもしくは日本程度あったかもしれません。しかしホームラン量産と関連づけて考えることは間違っているのではないでしょうか。

さらに僕はバレンティンを擁護するわけではありませんが、王貞治氏がホームランを打っていた時代は、ホーム球場は、東京ドーム以前の後楽園球場、それもラッキーゾーンが付いていた時期もあったのではないでしょうか。


以下関連記事
バレンティンの55本達成の分析 その1(バレンティンの四球について考える~王貞治氏との比較~)
バレンティンの55本達成の分析 その3(バレンティンのメジャーでの評価とNPBとMLBのレベルについて) 


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